ぎゅっとして
「・・・・・赤くなるようなこと?」


「ち、ちが・・・・・えと、これは・・・・・」


「・・・・・気に入らない」


そう言うと、慧はまた席を立った。


「え・・・・・慧?どこ行くの?」


あたしの言葉も無視して、さっさとカフェテリアを出て行く慧。


あたしは慌てて慧の後を追った。


「帰る」


振り返りもせずにそう言った慧を、あたしは驚いて見た。


「ええ?だってまだ講義・・・・・・」


「休む。優衣は出れば?」
 
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