ぎゅっとして
杉浦さんの言葉に、あたしは首を横に振った。


だけど、杉浦さんはそんなの気にも留めてなかった。


あたしを見ているようで、宙を見つめている目。


―――普通じゃない。


「彼女が生きている限り―――僕と君は結ばれない。だから・・・・・彼女には死んでもらわなくちゃならなかった」


杉浦さんのその言葉に、あたしは視界がぐらりと揺れるのを感じた。


―――今・・・・なんて・・・・・?


―――まさか・・・・・


「お姉ちゃんに・・・・・何をしたの・・・・・?」


あたしの声に、杉浦さんが笑みを浮かべた。


身も凍るような、冷たい笑みを・・・・・



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