ぎゅっとして
慧は、章に話を聞くべきだと言った。


ライブで彼と会ったときの様子から、章はあたしの知らない何かを知っているはずだと、そう言ったのだ。


章は、始めは頑に、ただ会うなと繰り返した。


あいつには近づくなと。


それでもやっぱりあたしは本当のことが知りたくて。


章を何度も説得し、ようやく章から話を聞くことができたのだ。



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