ぎゅっとして
章も最初から知っていたわけではないという。


章が12歳の時、学校の課題で自分の子供の頃の写真が必要になり、それを探していた時にたまたま見つけてしまったのだ。


それは、姉の遺書だった。


姉が亡くなった時、まだ10歳だった章はあたしと同じように遺書はなかったと聞かされていた。


だが、それはあたしや章を傷つけたくないという両親の思いからの嘘だった。


それほど、その遺書の内容は衝撃的なものだった。


姉は、自分が死ぬことを予測していたのだ。


杉浦さんは普通じゃない。


そう気づいたときから・・・・・

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