ぎゅっとして
「うふふ、ごめんなさいね、つい楽しくって・・・・・」


「母さん・・・・・」


「まじめな話、本当に優衣さんにも来てほしいのよ。慧と一緒に―――わたしの夫になる人を、紹介したいの」


にっこりと微笑む莉緒さん。


―――海外なんて、行ったこともないけれど・・・・・


でも、せっかくこうして莉緒さんが招待してくれているんだから、ここはやっぱり行くべきだろう。


「わかりました。そういうことなら喜んで・・・・・」


「よかったわ!優衣さんには心配も掛けてしまったみたいだし・・・・・気楽に、海外旅行をするつもりで楽しみにして頂戴ね」


そう言って、莉緒さんは満面の笑みを浮かべたのだった・・・・・。
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