ぎゅっとして
「ダブルデート?」


まだ人もまばらなカフェテリア。


テーブルをはさんで二人向かい合わせに座る。


相馬くんの顔は微かに赤く染まっていた。


なんとなくピンときて・・・・・


「美玖?」


「うん・・・・・」


照れながら頷く相馬くん。


「でも、あたし相手いないよ」


「だからさ、慧と」


相馬くんの言葉にあたしは目を見開いた。


「慧!?」
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