シンデリラ
「ねぇお母様、シンデリラばかりずるくありませんこと?」


「そうよ、先に私が王子様と踊っていたのよ。なのにあんのずる賢い女は!」


「そうよねぇ…。ひとつこらしめてあげましょうか」


「何かいい考えがあるのですか?」


「ええ……」


ジュリアンヌは不気味な笑みを浮かべました。


そして机の引き出しから1枚の紙切れを2人の前に差し出しました。


「なかなかいいアイディアじゃないの、お母様」


「でしょう?」


ジュリアンヌたちの顔には今までにない薄気味悪い笑みを浮かべました。
< 15 / 21 >

この作品をシェア

pagetop