シンデリラ

「あなたは今自分も舞踏会に行きたいと思っている。だけど任された掃除はどうしようか悩んでいますね？」
　

「あ、は、はい、まぁ…」


「それなら大丈夫、私がなんとかするわ」


魔法使いは鉄の棒でほうきやぞうきんに魔法をかけて、家中の掃除をさせました。


そしてシンデレラのボロボロでつぎあてだらけの服を魔法であっという間にキラキラ輝く素敵なドレスに変えてしまいました。


更に隣の家のじゃがいもをじゃがいもの馬車に、家で飼っていたハムスターを馬に変えたのです。


「きゃぁ、サラブレットとア・ラモードちゃんが！！」


「まぁ、サラブレットだなんて、まるで馬のような名前ね。一応言っとくけど、午前１時になると魔法が解けちゃうからね。あ、１２時じゃかわいそうだから１時間おまけしたわ。じゃ、いってらっしゃい」


シンデリラは魔法使いに促されるまま、じゃがいもの馬車に乗って舞踏会へ行ってしまいました。