メイドなあたしとイジワルご主人様。
さっきとは打って変わって優しい紗枝の顔。


あたしは思いっきり頷いた。



『では、1年A組。眠り姫です。』

あたしの16歳の誕生日パーティーのシーン。


大臣役の人とかに『おめでとうございます。』って言われるのを笑顔で受け答える。


あー。疲れる。まったく婚約パーティーを思い出しちゃうよ。



そして12時の鐘がなったとたんあたしは倒れる。


みんなの心配する声が聞こえる中、舞台が暗くなった気がした。
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