メイドなあたしとイジワルご主人様。
今回はさっさと離れた。

ちょっと寂しいとか思っちゃったりして。


『あら、あなたは…どなた?』


そう言って、あたしは起き上がった。


客席の方をちらりと見ると、1番後ろの壁際に美紗と聖斗がいた。


『わたしは隣の国の王子です。美しい姫がいると聞き、こちらまでやってまいりました。』

頭を下げている裕介王子。


王子って言うか…執事っぽい。

あたしのほうがメイドなのに。
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