メイドなあたしとイジワルご主人様。
「さて、さっさとお参りしちゃうか。」

夜も明けきらない中、人気のほとんどない神社で、お賽銭を投げ入れた。


鈴を揺らす。

ガランガラン

懐かしい音。


パンパン


手をたたいて、お祈りする。

(―ずっとずっと裕介と一緒にいられますように。)

そう願って。
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