メイドなあたしとイジワルご主人様。
朝にさかのぼる。


「なぁ、楓。家にはな、夫婦の伝統ってのがあんだよ。」

ん~?って言ってこっちを向いた楓は、ちょっとポーっとした顔をしていて、可愛かった。

「なぁに?裕介。ちょっと聞いてなかったぁ~。」


こいつ…


眠いのか?
俺の話を聞いてないとはいい度胸だ。
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