地球最後の24時間
突然に若い女の子の悲鳴が階下から響いてきた。何事かと身を乗り出すと、下の道路で女子高生が若い男に乱暴を働かれていた。
まさかこんなところで、と目を疑ったが、暴れる女子高生の服をところかまわず掴み、無理やり押し倒そうとしている。その男は確か同じマンションに住んでいる学生だった。なかば呆然とそれを眺めていた。
地球が滅亡すると発表されると、男性の三割は凌辱行為に走るとどこかの心理学者が発表したのを聞いたことがある。今度は遠くから別の悲鳴の上がるのが聞こえた。その悲痛な声が、混乱する思考の中からひとつの名前を明確に浮かび上がらせる。
(亜紀!)
どうすればいい?
何をすべきだろうか?
俺は何をしたいんだ?
いや違う、俺は……俺は……
(誰と最後を過ごしたいんだ?)
まさかこんなところで、と目を疑ったが、暴れる女子高生の服をところかまわず掴み、無理やり押し倒そうとしている。その男は確か同じマンションに住んでいる学生だった。なかば呆然とそれを眺めていた。
地球が滅亡すると発表されると、男性の三割は凌辱行為に走るとどこかの心理学者が発表したのを聞いたことがある。今度は遠くから別の悲鳴の上がるのが聞こえた。その悲痛な声が、混乱する思考の中からひとつの名前を明確に浮かび上がらせる。
(亜紀!)
どうすればいい?
何をすべきだろうか?
俺は何をしたいんだ?
いや違う、俺は……俺は……
(誰と最後を過ごしたいんだ?)