地球最後の24時間
第十四話
バイクの放つわずかな光の先に、俺はかつて見慣れたはずの街の景色を思い返していた。
いつも利用していたインターチェンジを降りると、ここから亜紀の住む街まではおよそ三十分ほどだ。そして、途中で枝分かれする市内へ向かう道。その道の先には、俺の両親が住んでいる。
亜紀への想いと同じように、親の安否も気にかかっていた。
(どうする?)
見えてきた交差点。
そこを左折すればすぐに俺の育った家がある。俺は時計に目をやった。残された時間は十一時間三十分。
いつ何が起きるかわからない今、時間の見積もりなどあってないようなものだ。それでも亜紀が生き延びてくれていれば、親にひと目会った後にたどりつくだけの時間は十分残されているだろう。
「亜紀、すぐに行くから!」
俺は暗闇に叫び、懐かしい交差点を左折した。実家の建つ丘を駆け上がった。
いつも利用していたインターチェンジを降りると、ここから亜紀の住む街まではおよそ三十分ほどだ。そして、途中で枝分かれする市内へ向かう道。その道の先には、俺の両親が住んでいる。
亜紀への想いと同じように、親の安否も気にかかっていた。
(どうする?)
見えてきた交差点。
そこを左折すればすぐに俺の育った家がある。俺は時計に目をやった。残された時間は十一時間三十分。
いつ何が起きるかわからない今、時間の見積もりなどあってないようなものだ。それでも亜紀が生き延びてくれていれば、親にひと目会った後にたどりつくだけの時間は十分残されているだろう。
「亜紀、すぐに行くから!」
俺は暗闇に叫び、懐かしい交差点を左折した。実家の建つ丘を駆け上がった。