地球最後の24時間
悲しんだ自分が損した気分だ。思わずそのゴツい肩に拳をいれた。
「痛った! ちょっ……俺命の恩人よ、そりゃないっしょ」
「冗談じゃねえよ、人がどんな気持ちで……」
「おっ? もしかして泣いてね?」
「泣くかボケ」
「いやいや、ちょっと見せてみ」
「あー、うるさい!」
思わぬ出来事に、ここしばらく感じたことのない喜びに胸が満たされる。本当に嬉しい。生きていただけでも奇跡に思えるのに、まさか再会できようとは……
ひとしきり喜びをかみ締めると、今度はあさきちから質問された。
「で、アンタは何でこっちに?」
俺は簡単にことの経緯を話して聞かせた。これから大分へ向かうと言うことも。
「偶~然。俺も大分に行くつもりだし」
「何で?」
「死に場所を思い付いたのよ。ほら、俺って温泉好きっしょ」
「しょ……て、知らねえよそんなこと」
きっと右脳だけで生きているのだろう、こいつは。
「とにかく温泉に浸かりながら死ぬことに決めたのよ」
「お前アホかあ!」
「痛った! ちょっ……俺命の恩人よ、そりゃないっしょ」
「冗談じゃねえよ、人がどんな気持ちで……」
「おっ? もしかして泣いてね?」
「泣くかボケ」
「いやいや、ちょっと見せてみ」
「あー、うるさい!」
思わぬ出来事に、ここしばらく感じたことのない喜びに胸が満たされる。本当に嬉しい。生きていただけでも奇跡に思えるのに、まさか再会できようとは……
ひとしきり喜びをかみ締めると、今度はあさきちから質問された。
「で、アンタは何でこっちに?」
俺は簡単にことの経緯を話して聞かせた。これから大分へ向かうと言うことも。
「偶~然。俺も大分に行くつもりだし」
「何で?」
「死に場所を思い付いたのよ。ほら、俺って温泉好きっしょ」
「しょ……て、知らねえよそんなこと」
きっと右脳だけで生きているのだろう、こいつは。
「とにかく温泉に浸かりながら死ぬことに決めたのよ」
「お前アホかあ!」