地球最後の24時間
声に気付いた自衛隊員がその瞬間銃口をこちらへ向ける。咄嗟に頭に浮かんだのは自分の事でも亜紀の事でもない、後ろに乗せた侑海を守りたいという思いだった。
「やめろっ! 女の子がいるんだぞ」
なぜその言葉が口をついたのか自分でもわからない。だが、侑海を庇うように俺は無意識に両手を広げていた。凝視していたその自衛隊員の銃はだらりと下がり、そして一直線にこちらへと向かって駆けてくる。
とっさに身構えたが、自衛隊員は携えていた銃を放り投げ、そしてヘルメットを投げ捨てると長い髪を風にそよがせた。
その姿に俺とあさきちは二人とも同じことを思っただろう。
(女っ?!)
その女は取り乱して叫ぶ。
「侑海なの?!」
その言葉に驚き、思わず後ろを振り向いた。侑海が声に反応してバイクを飛び降りる。
「ママっ!」
侑海はヘルメットを脱ぎ捨てながら駆け寄った。
「侑海っ!」
(ええっ?!)
「やめろっ! 女の子がいるんだぞ」
なぜその言葉が口をついたのか自分でもわからない。だが、侑海を庇うように俺は無意識に両手を広げていた。凝視していたその自衛隊員の銃はだらりと下がり、そして一直線にこちらへと向かって駆けてくる。
とっさに身構えたが、自衛隊員は携えていた銃を放り投げ、そしてヘルメットを投げ捨てると長い髪を風にそよがせた。
その姿に俺とあさきちは二人とも同じことを思っただろう。
(女っ?!)
その女は取り乱して叫ぶ。
「侑海なの?!」
その言葉に驚き、思わず後ろを振り向いた。侑海が声に反応してバイクを飛び降りる。
「ママっ!」
侑海はヘルメットを脱ぎ捨てながら駆け寄った。
「侑海っ!」
(ええっ?!)