地球最後の24時間
「一緒に居るんじゃないのか!」
(バカな……)
頭の中が真っ白になる。いったいどういう事だ? 亜紀は両親の元に帰ったんじゃなかったのか?
混乱する考えを整理出来ず、立ちすくむ。足元から冷えた血液が這い上がってくるような感覚に襲われた。
「メールは来てなかったのか? 真樹夫君には!」
「え? 携帯は……全然繋がらなくて……」
「亜紀からメールで真樹夫君と最期は過ごしたいと……」
指が震えた。そう言えば放送直後しか携帯を開いていない。そのあとパンクした回線が復旧した可能性は十分あるはずだ。ましてメール回線ならば通話よりはるかに繋がりやすい。
なぜ気が付かなかったのか?
自分の不明が情けなくて涙がでそうだ。
慌てて胸ポケットの携帯電話を引っ張り出すと画面を開いた。しかしそこに映し出される待ち受け画面は無く、真っ黒な液晶があるだけだった。度重なるショックで電源が落ちたのだろう。
祈るような気持ちで電源ボタンを押した。
(来い……来い、頼む!)
(バカな……)
頭の中が真っ白になる。いったいどういう事だ? 亜紀は両親の元に帰ったんじゃなかったのか?
混乱する考えを整理出来ず、立ちすくむ。足元から冷えた血液が這い上がってくるような感覚に襲われた。
「メールは来てなかったのか? 真樹夫君には!」
「え? 携帯は……全然繋がらなくて……」
「亜紀からメールで真樹夫君と最期は過ごしたいと……」
指が震えた。そう言えば放送直後しか携帯を開いていない。そのあとパンクした回線が復旧した可能性は十分あるはずだ。ましてメール回線ならば通話よりはるかに繋がりやすい。
なぜ気が付かなかったのか?
自分の不明が情けなくて涙がでそうだ。
慌てて胸ポケットの携帯電話を引っ張り出すと画面を開いた。しかしそこに映し出される待ち受け画面は無く、真っ黒な液晶があるだけだった。度重なるショックで電源が落ちたのだろう。
祈るような気持ちで電源ボタンを押した。
(来い……来い、頼む!)