地球最後の24時間
第二十三話
一旦市街地を横切らなければ亜紀のもとへは行けない事実が俺に緊張を走らせた。
一番恐ろしいのは人間だった。人間どもの狂気をかいくぐると、自分までその狂気に感染しそうになる。
(もううんざりだ!)
市街地が近づくにつれ、次第に辺りは銃声と爆発音で満たされていく。
「どれが鎮圧側でどれが暴走側なのか……」
乱れた戦場にさらに一般人が入り混じる状態が、さらに混乱の度合いを深めていた。
人影と銃声を避けるようにして、雑居ビルが建ち並ぶ入り組んだ細い道を駆け抜けるが、いたるところで道を阻まれ、迷走を繰り返す。
(どこだ? どこを抜ければ!)
考えを巡らす俺の頭上をジェット機の爆音が突き抜ける。思わず上空を見上げたその直後、前方に激しい爆発音をともなって巨大な火柱が上がった。
その凄まじい威力を見せつけるように始まった空爆は一カ所にとどまらず、波状攻撃を展開し、次々と火柱を上げてゆく。
一番恐ろしいのは人間だった。人間どもの狂気をかいくぐると、自分までその狂気に感染しそうになる。
(もううんざりだ!)
市街地が近づくにつれ、次第に辺りは銃声と爆発音で満たされていく。
「どれが鎮圧側でどれが暴走側なのか……」
乱れた戦場にさらに一般人が入り混じる状態が、さらに混乱の度合いを深めていた。
人影と銃声を避けるようにして、雑居ビルが建ち並ぶ入り組んだ細い道を駆け抜けるが、いたるところで道を阻まれ、迷走を繰り返す。
(どこだ? どこを抜ければ!)
考えを巡らす俺の頭上をジェット機の爆音が突き抜ける。思わず上空を見上げたその直後、前方に激しい爆発音をともなって巨大な火柱が上がった。
その凄まじい威力を見せつけるように始まった空爆は一カ所にとどまらず、波状攻撃を展開し、次々と火柱を上げてゆく。