地球最後の24時間
亜紀は俺以上に声をあらわに泣いている。震わす体を併せて何度も俺の名前を呼んだ。
(……何度あきらめかけたか)
「ずっと会いたかった……ずっと待ってたよ……マキ」
俺はもう胸が一杯で声を出すことすら出来なかった。ただ亜紀の言葉に頷いて答え、そしていつまでも抱き合っていた。
「毎朝起きるとね、マキはどんな朝を迎えたかなって思ってた」
(俺だって毎日思ってたよ)
「夜寝るときはね、おやすみマキって……いつも思ってた」
(俺だって……毎晩!)
「五年間……ずっと、ずっと……マキ……あなたしか居なかったの、私の心には」
涙に濡れる頬に一枚の花びらが舞い降り、俺は上を見上げる。そこには満開の花をつけた桜が二人を見守っていた。
俺はようやく、失くしていたもう半分の心を取り戻したのだ。
(……何度あきらめかけたか)
「ずっと会いたかった……ずっと待ってたよ……マキ」
俺はもう胸が一杯で声を出すことすら出来なかった。ただ亜紀の言葉に頷いて答え、そしていつまでも抱き合っていた。
「毎朝起きるとね、マキはどんな朝を迎えたかなって思ってた」
(俺だって毎日思ってたよ)
「夜寝るときはね、おやすみマキって……いつも思ってた」
(俺だって……毎晩!)
「五年間……ずっと、ずっと……マキ……あなたしか居なかったの、私の心には」
涙に濡れる頬に一枚の花びらが舞い降り、俺は上を見上げる。そこには満開の花をつけた桜が二人を見守っていた。
俺はようやく、失くしていたもう半分の心を取り戻したのだ。