地球最後の24時間
「じゃあ亜紀……ちゃん」
それでも亜紀は納得しないようだ。無言のまま首を横に振った。
「亜紀……」
「そこでストップ!」
手のひらを俺の目の前にかざすと、なにか敬称を付け足そうとする口を塞いだ。
「亜紀って呼んでよ」
今まで心の中で何度そう呼んだだろうか? しかし、いざ口に出すとなるとそれはそれは勇気を必要とするものだった。
「亜……」
亜紀は悪戯を楽しむかのような目線で俺の目をのぞき込んでくる。
おかげでこっちの心臓の鼓動はさらに速くなった。
「……紀」
顔は真っ赤になっていただろう。やけに熱い血液が顔中を駆け巡るのが分かった。それを聞くと亜紀は満足げに笑った。
その笑顔がたまらなく好きだった――。
それでも亜紀は納得しないようだ。無言のまま首を横に振った。
「亜紀……」
「そこでストップ!」
手のひらを俺の目の前にかざすと、なにか敬称を付け足そうとする口を塞いだ。
「亜紀って呼んでよ」
今まで心の中で何度そう呼んだだろうか? しかし、いざ口に出すとなるとそれはそれは勇気を必要とするものだった。
「亜……」
亜紀は悪戯を楽しむかのような目線で俺の目をのぞき込んでくる。
おかげでこっちの心臓の鼓動はさらに速くなった。
「……紀」
顔は真っ赤になっていただろう。やけに熱い血液が顔中を駆け巡るのが分かった。それを聞くと亜紀は満足げに笑った。
その笑顔がたまらなく好きだった――。