地球最後の24時間
「すいませーん、誰か居ますかあ?」
給油ステーションが一つしかないその小さなスタンドに人影はなかった。鍵の掛かっていないガラスの扉を開けてみても、人の気配は感じられない。
(居るわけない……か)
ステーションの電源は幸いにして入ったままだ。鍵も開いていたということは、ここの関係者も給油してどこかへ行ったのだろう。こちらもさっさと給油を済ませて急がなければならない。
その時、二十代後半くらいだろうか? 長袖のシャツにジーンズ姿の女性が目の前の道路を駆け抜けた。と、その後ろを、農作業服に身を包んだ十人ほどの男たちが追い掛けている。
若くはない。中年から初老の男たちだ。男たちの目を見れば何を目的としているのかがすぐに分かった。
給油ステーションが一つしかないその小さなスタンドに人影はなかった。鍵の掛かっていないガラスの扉を開けてみても、人の気配は感じられない。
(居るわけない……か)
ステーションの電源は幸いにして入ったままだ。鍵も開いていたということは、ここの関係者も給油してどこかへ行ったのだろう。こちらもさっさと給油を済ませて急がなければならない。
その時、二十代後半くらいだろうか? 長袖のシャツにジーンズ姿の女性が目の前の道路を駆け抜けた。と、その後ろを、農作業服に身を包んだ十人ほどの男たちが追い掛けている。
若くはない。中年から初老の男たちだ。男たちの目を見れば何を目的としているのかがすぐに分かった。