地球最後の24時間
 静まり返る記者会見席。固唾を呑んで見守る記者団を前に、その衝撃の発表はなされた。

『現在地球に隕石群が近づいており、明日朝、午前六時頃に地球に落下します』

 なんのことか理解出来ない。まったく現実感の無い話を、画面の初老の男は続けた。

『繰り返し伝えます。現在地球に……』

(なにを言ってるんだ、こいつは?)

 何をどう理解すればよいのか、頭の中に次々と疑問符が浮かぶ。そして、自分の頬を思い切りつねってみる。

『……繰り返します。地球上の生物は全滅するでしょう』

 煙草の灰がカップに落ちた。現実の話なのか、真偽が分からない。いや、とても信じられる話ではなかった。

(電話!)

 慌ててベッドのそばに置いていた携帯を開いた。誰でもいい、履歴のメモリを押す。

『プー………』
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