地球最後の24時間
「まいったな」
街道沿いにすぐガソリンスタンドを見つけたが、そこで思わずため息をついた。
停電しているせいでステーションが起動せず、ノズルのレバーをいくら引こうがガソリンは出てこない。
ガラスの割られた店内に足を踏み入れ、スタッフルームのブレーカーを確認するがどれもオンスイッチになっていた。携行缶に入ったガソリンは無いものかと探すが、それすらどこにも見つからない。
焦りが募る。
時計を見ると時間は既に午後二時半を回ろうとしていた。日が暮れる前にたどり着かねば、様々な危険が予測される。恐らく今夜は世界中が混乱を極めるだろう。
仕方なく車を発進させ、信号機が作動している場所を探すことにした。
停電といっても市内すべてがそうではないはずだ。
次の交差点を左に折れ、市街地へと向かった。前方に見える市街地のビル群はいたるところで煙を上げ、炎が垣間見える。恐らくは消火活動など行われていないのだろう。
停電の原因があの火災であれば、進む方向を間違えていることになる。かと言って、郊外に出てガソリンスタンドが見つかる保障もない。
一歩街を外れたらずっと山道が続くような土地だ。街中の方がまだ可能性は高いだろう。
街道沿いにすぐガソリンスタンドを見つけたが、そこで思わずため息をついた。
停電しているせいでステーションが起動せず、ノズルのレバーをいくら引こうがガソリンは出てこない。
ガラスの割られた店内に足を踏み入れ、スタッフルームのブレーカーを確認するがどれもオンスイッチになっていた。携行缶に入ったガソリンは無いものかと探すが、それすらどこにも見つからない。
焦りが募る。
時計を見ると時間は既に午後二時半を回ろうとしていた。日が暮れる前にたどり着かねば、様々な危険が予測される。恐らく今夜は世界中が混乱を極めるだろう。
仕方なく車を発進させ、信号機が作動している場所を探すことにした。
停電といっても市内すべてがそうではないはずだ。
次の交差点を左に折れ、市街地へと向かった。前方に見える市街地のビル群はいたるところで煙を上げ、炎が垣間見える。恐らくは消火活動など行われていないのだろう。
停電の原因があの火災であれば、進む方向を間違えていることになる。かと言って、郊外に出てガソリンスタンドが見つかる保障もない。
一歩街を外れたらずっと山道が続くような土地だ。街中の方がまだ可能性は高いだろう。