地球最後の24時間
その、煙に霞む市街地に爆発が起こるのが見えた。
(なんだ?)
落雷のような爆発音は小型の隕石の落下を連想させたが、なにか腑に落ちない。具体的にどうとは言えないが、何かが違うような気がするのだ。
歩道に人が倒れている。血を流してはいるが、今の事態の中ではさほど驚くことでもない。
陵辱と略奪――。それは既に当たり前の行為に思われた。
それでも、次に目にした死体は普通ではなかった。
「なんだこれ……」
車道をふさぐように夥しい数の死体が転がっていた。十や二十ではきかないだろう。一般人だけではない。迷彩服に身を包んだ自衛隊員の姿も混じっている。
(なにが起こっている?)
言いようのない不安が頭をもたげてきた。
(なんだ?)
落雷のような爆発音は小型の隕石の落下を連想させたが、なにか腑に落ちない。具体的にどうとは言えないが、何かが違うような気がするのだ。
歩道に人が倒れている。血を流してはいるが、今の事態の中ではさほど驚くことでもない。
陵辱と略奪――。それは既に当たり前の行為に思われた。
それでも、次に目にした死体は普通ではなかった。
「なんだこれ……」
車道をふさぐように夥しい数の死体が転がっていた。十や二十ではきかないだろう。一般人だけではない。迷彩服に身を包んだ自衛隊員の姿も混じっている。
(なにが起こっている?)
言いようのない不安が頭をもたげてきた。