Office Love 〜社長と私〜
もはや敬語すら使えてない。
だってこんな奴に使いたくないもん!!
「ク・ビの話。」
あ・・・。
―――お前クビね。
自動販売機の前で言われた一言。
あの時は、冗談かと思ったけど・・・。
まさか・・・。
「本気・・・?」
「あぁ。」
え・・・!!やだっ!!
「待っ・・・」
「黙れ。」
私の言葉を上乗せする。
逆らう事を許さないように。
ど・・・うしよ・・・。
体、震えてきた・・・。
だってクビって・・・。
私、無職になるの・・・?
「後悔する?」
にやっと笑って試すように聞いてくる。
ムカつく・・・!!!
「それは・・・しません。」
だって・・・。あの言葉、正しかったと思うし・・。
それに、自分が気に入らないからクビにするような奴に
謝りたくないし!!!
ふーん。って言いながら、椅子から立ってこちらに向かって来た。
え・・・?
「あ・・・の・・・?」
こっちに来て、止まるならまだしも
止まらず私のすぐ前に来た代理社長。
ち・・・近いんですけど。
「なぁ・・・。」
いっ・・・!耳元で話さないでよ・・・!!
「どうして欲しいか言えよ?」
間近でみるこの人は、滅多にいないくらいの美形で。
無条件でドキドキする・・・。
「聞いてんの?」
だったら離れろー!!!