Office Love 〜社長と私〜
いきなり腕を引っ張られたと思ったら、唇に温かい感触。
「ん・・・。」
「目、閉じろ。」
力が入んなくて、言われた通り目を閉じても温かさはなお続いて。
「何・・・すんの・・・!」
やっと放してもらえたと思ったら余裕の笑みをしていた。
「泣かせたお詫び。」
はぁ?!何言ってんの!
「それと、あんた俺の世話係ね。」
はい・・・?
世話係??
話、飛び過ぎて分かんない・・・。
「クビにならなくてよかったな。」
いいもなにも。世話係って!
「よく分かんない・・・」
「さすが馬鹿女。」
「その呼び方止めてください!」
馬鹿女って、聞いただけで苛々するし・・・!
「・・・沙那。」
え・・・?
「あの・・・?」
「顔真っ赤。馬鹿丸出し。」
なっ!!!!
「あんたがいきなり、名前呼ぶからでしょ?!」
「何?ときめいた?」
う゛・・・。
た、確かにちょっとは・・・。
で・も!
「あんたみたいな顔だけの人は大嫌いなんで!!」
「今からでも、クビにできるけど?」
げっ・・・!!