Office Love 〜社長と私〜
仕事も終わり、外を見れば大分日が暮れている。
「沙那ー。早く行こー!」
「ちょっと待ってよ!」
で、今。
私は、鏡とにらめっこ中。
軽くメイク直しのつもりだったのに。案外熱心にやってしまうなんて・・・。
「まだー?」
先にメイクを終わらせた由香里は、退屈そうに携帯を弄りながら私の様子を伺っている。
うーん。もういいかな。
「終わったよ!」
そう由香里に言えば遅いよ。とか、あんまり変わってない。とか、そんな返事が返ってきたけど気にしなーい。
あー、私って性格悪いわー。
まぁ、気にしないけどっ☆
「紗那きもちわるぅーい。」
「・・・」
まぁ、そんな感じで私達は会社を出た。
少し会社を離れた所の大きい会場がいつもの場所になる。
普段数人で行う飲み会はどこか適当な店でやるけど
会社全体の時は、大きいパーティー会場的な所でやるの。
まだあそこ慣れないのよね・・・。
大きいから緊張するし・・・。
「着いたー。」
由香里の声に、我に返って前を見ると大きい会場が視界に納まらないぐらいにあった。