Office Love 〜社長と私〜
「んぅ・・・」
酸素が足りなくなるぐらいの強引なキス。
苦しくなって社長の胸板を押しても止めてくれることはなくて。
「・・し・・ゃ・・ちょ」
「・・・足らないな。」
やっとの思いで離れた唇をペロッと舐めて呟く社長。
何が足りないのかなんて考えるのも今の状態からじゃ苦しい。
社長は息絶え絶えの私に、少し笑いながらおでこにキスをする。
「紗那不足って意味。」
っ?!
「紗那は俺不足って感じか?」
?!?!?!
社長室まで来たんだからなぁ、と言いながら笑った。
恥ずかしいけど、社長がかすかに笑ってくれたことが凄く嬉しかった。
でも・・・。
ものすごーく恥ずかしい。
だって、こんな所まで自分から来て・・・。
恥ずかしくないわけがないっ!
うっ・・・っと恥ずかしさでうつむく私の頭をぽんぽんっと軽く撫でられた。
「そうだな・・・紗那、ご褒美欲しいか?」