Office Love 〜社長と私〜




「そんな訳にはいけませんよ。今はここの社長なんですから。」




本当に凄いですね。と付け加えながらくすくすと笑う柚木さん。



純粋に女の子は皆羨まりがりそうな笑顔。


うん。綺麗そのもの?って感じ。





それにしても社長と柚木さんは知り合い・・・?それとも友人??




じーっとそんな事を思いながら柚木さんを見ているとばちっと目が合った。





「はじめまして。」



ニコッと効果音が出てしまうくらい満面の笑みで言われた。




「はいっ神崎と・・・っ!!」




負けじと精一杯の笑顔で自己紹介をしようと思ったのに、いきなり真っ暗になった視界。



瞳には、何も映らない変わりに温かい体温が瞳と背中に感じる。




「早く用件を言え。で、さっさと出て行くんだな。」





耳元から聞こえる声。




それでやっと分かる。




私の視界を遮ったのは社長の手だということに。





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