運命。
第1章 想いを殺して。
「心芦ー!!!早く学校行くよぉぉ!!」『えー!!ちょっと待って!!』
私の名前は石塔心芦セキトウココロ それと姉の名前は石塔心愛セキトウココア
私はこの後・・・想いを殺すことになるなんて・・・思ってもいなかった。
「よし!ギリギリセーッフ!!もぉー心芦の準備が遅いからだよッ!!しかも~オシャレしちゃって♪まっ人のコト言えないけどー」
そう・・・心愛もオシャレをしている。いつもはこんなんじゃないのに・・・
私は不安を抱きかかえ、聞いてみた。『なんで心姉もオシャレなの??』
ドキドキ。なんだか鼓動が早くなる。
「そこ聞いちゃうー??今日ね・・・」ドキドキドキ。さっきよりも鼓動が早くなる。
「あたし春斗に告白するの!!」
この言葉が胸に突き刺さった。私も・・・入学して一目ぼれをした。
「心芦も応援してね!!よしっ頑張るぞ!!」『う・・・うん!!』
クビを縦に振り、精一杯の笑顔を作り返事をした。
私は想いを殺す・・・。