空の少女と海の少年


石川がショックを受けてる間
4人は既に学校の屋上にいた


能力者は能力の強さに比例して
身体能力も上昇する

石川が目を瞑っていた
数秒の間に屋上に移動したのだ


「んーっ疲れたあ〜」

「なんで春が疲れるんだよ」


海斗が冷静に言うと
春は聞こえないふりをした
春は3人みたく早く走れないので
海斗が春を抱いて移動したのだ


「ってかさっきの能力者は何者?」

「俺達を学園に連れて行く気なのか?」


奈々と陸は男を思い出した
スーツにサングラス……そう。
ちょうど目の前にいる男のような格好……


「「……はあっ!?」」

「ちょっと〜。いきなりいなくならないでよ〜。俺また斉藤さんに怒られちゃうし。あ!斉藤さんってのは俺の上司!」


さっき置いてきたはずの石川が
奈々達に向かって話しかけた

奈々と陸はとっさに構え
海斗は春を守るようにして男を睨んでいる


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