空の少女と海の少年
──海斗が結界をはると
2人の姿は見えなくなった
由紀は扉に目を向け
奈々達もそれに従うと
扉がゆっくりと開いた
「──ねえ、¨空¨と¨海¨の気配が消えたんだけど……どこに隠したの?」
笑いながら歩いてきたのは
ピンク色の髪にゴスロリ服の
小さな女の子
人間の姿に奈々と陸は
目を見開いた
あれが魔物……?
どっからどう見ても人間
今まで倒してきた魔物は全て
動物みたいだったのに……
唖然としている奈々達に
玲と蘭が真剣に魔物を
見つめながら言った
「上級以上の魔物達は」
「人間の姿に化けるんだよ。」
気をつけないとヤバいよ
と武器を構え奈々と陸も構えた
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