空の少女と海の少年


──海斗が結界をはると
2人の姿は見えなくなった

由紀は扉に目を向け
奈々達もそれに従うと
扉がゆっくりと開いた


「──ねえ、¨空¨と¨海¨の気配が消えたんだけど……どこに隠したの?」


笑いながら歩いてきたのは
ピンク色の髪にゴスロリ服の
小さな女の子

人間の姿に奈々と陸は
目を見開いた


あれが魔物……?
どっからどう見ても人間
今まで倒してきた魔物は全て
動物みたいだったのに……


唖然としている奈々達に
玲と蘭が真剣に魔物を
見つめながら言った


「上級以上の魔物達は」

「人間の姿に化けるんだよ。」


気をつけないとヤバいよ
と武器を構え奈々と陸も構えた


_
< 134 / 652 >

この作品をシェア

pagetop