空の少女と海の少年
◆第三章
◇春の気持ち
──魔界にそびえる4つの城
その内の1つの王の間
玉座に誰かが座っているが
その姿は闇に隠されていて分からない
キィィィ
大きな扉を開けて
蓮は王の間に入ってくると
玉座に座る人物に楽しそうに話しかけた
「魔神様。アリスが殺されちゃいました。」
『そうか。¨空¨と¨海¨はどうだった。』
玉座に座る男──魔神は
死んだアリスよりも
空と海に興味があるようで
低い威厳のある声で蓮に聞いた
「闇の神の結界の中にいたから近づけなかったよ。」
『闇の神とは厄介な。奴の結界は我でも壊すのには苦労する。』
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