空の少女と海の少年


「……どこ。」


五感を研ぎ澄まして
気配の位置を探ると
春は回し蹴りをする


「そこかっ!」


パアンッ!


「──正解。」

「っ!?……あんたは…。」


回し蹴りを左手で掴むと
蓮はクスリと笑った

その笑みにゾクリと鳥肌がたった春は
掴まれた足に体重を掛けて
左足で顔面を蹴り上げるが
蓮はすぐに手を離して
後ろに跳んで避けた


「いいキックだね春ちゃん。」

「なんの用?」


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