空の少女と海の少年


春が睨みつけると
蓮は両手を上げながら歩いてくる


「怒った顔も可愛いね〜。僕は春ちゃんの相談に乗ってあげようと思ったんだよ?」

「相談……?」

「そう。春ちゃん困ってるからさ。まあ座りなよ。」


蓮はベンチに座ると
隣をポンポン叩きながら
笑顔で笑った

春は警戒していたが
しばらく蓮を見たあと
少し離れてベンチに座った


「……別に相談なんかいらない。」

「春ちゃんは能力者になれて、みんなと同じになれた。そう思ってるけど……違うよ君は¨特別¨だから。」

「……煩いよ。」


春が顔を歪めながら下を向くと
蓮はニヤリと笑った

いきなり春は顔を上げて
ネックレスを見た


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