空の少女と海の少年


《──そして陸と奈々。蓮を春から遠ざけてくれ。俺はその間に春を元に戻す!》


3日前の作戦を思い出しながら
陸と奈々は蓮に攻撃していく


『烈火!』

『気砲っ!』

「へえ、前より強くなってるじゃん!『黒壁!』」


ドォォォォン!

巨大な火の玉と
圧縮した空気の塊を
闇の壁で相殺すると
爆音と共に煙が舞う


「うらぁっ!」

「──ちっ!」


煙に視界を奪われている蓮に
陸が炎を纏わせた足で蹴ると
蓮は左腕で防御するが
吹っ飛ばされる

すぐに体制を立て直して着地するが
体に違和感を感じる
今にも体が浮き上がりそうだ


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