空の少女と海の少年


「っ!まだまだっ!」

「っのやろ『──待て。』っ魔神様!?」


蓮は舌打ちすると空中に逃げ
黒狼を爆発させた
奈々はすぐに壁を作り
防御すると蓮を見上げる


『蓮、帰ってこい。その戦いに意味は無い。』

「でも!……分かりました。」


頭に響く魔神様の命令は絶対
蓮は溜め息をつくと地上に降りた


「柊奈々、今日はここまでだ。僕は帰らなきゃいけない。」

「逃げるの?」

「嫌だけどね。また今度ってことで。」


そう言って蓮は空間を繋ぎ合わせて
扉を作り出した


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