空の少女と海の少年


「──あなた誰?そこどいて、蓮が危ないの!」

「絶対にどかねーよ。春、俺の目を見ろ。」


ライトアップされた
観覧車の前に2人はいた

春は海斗を漆黒の瞳で睨みつけ
海斗は青と黒のオッドアイで春を見る

そう
海斗はミウと事前に
融合しておいていたのだ


「……春、封印を解く。ちょっと我慢しろよ。」

「え?何言って……。」


海斗は一瞬で春の前に移動すると
ジュエルと腕を掴んだ
春はすぐに抵抗する


「…っ離せ!触るなっ!」

『解!』

「──っつ!」


記憶の封印を解くと
春は目を見開いて倒れ込んだ
海斗はそのまま春を抱きしめた


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