空の少女と海の少年


「……?なんか寒い。」

『融合中だからね。海斗の体はキラの体でもあるから……キラ、楽園に帰ったら一緒に遊ぼうか。』


海斗は真っ青になって震えだした
キラはかなり焦っているらしい
ミウはその様子を見てクスクス笑っている


『……あ、光浄が終わったよ!もう平気!…じゃあおいらは帰るから早く解除して!』

『──融合解除。』

『おっし!ミウ、ちゃんと春のそばにいなね!』


解除するとすぐに消えたキラ

海斗とミウは顔を
見合わせると小さく笑った


「すげー恐がってるぞ。」

『キラは調子に乗るから、あんなのいつもの事だよ。』

「……なあ、春は起きないのか?」


そう言って地面に
横たわっている春を見るが
起きる気配はない

しかしジュエルはちゃんと
空色に戻っていた


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