空の少女と海の少年
春が顔を上げると海斗と目が合う
トクン
トクン
「……春、好きだ。もう俺から離れるな。」
「海斗……春もっ…」
《──春ちゃん。》
春も好き
そう言おうとした時
蓮の笑顔が頭に浮かんだ
……蓮
最初は嫌な奴だと思ってた
だけど…
《僕だけを見てよ、僕の隣にずっといてよ。》
「……春?どうした?」
海斗の声に春はハッとすると
目を逸らした
海斗は目を見開くと
春を強く抱き締める
「……誰のこと考えて「春ーっ!海斗ーっ!」
_