空の少女と海の少年
◆第四章
◇恋の行方
──春を取り戻してから数日が経ち
以前と同じ平和な日々を過ごしていた
しかし
今までと違う事がひとつだけ
「……春、卵焼き付い「あ、大丈夫!自分でとる!」………。」
春の口元についていた
卵焼きをとろうとした海斗
その手より早く自分で拭いた春
不機嫌になる海斗
真っ赤な顔の春
「「………はぁ。」」
またか……
そして溜め息をつく陸と奈々
今日は土曜日で学園は休み
久しぶりに4人で
のんびり過ごそうと
思っていたのに……
「「「「………。」」」」
この沈黙の中の朝食はキツい
というか味わえない
陸と奈々は急いで朝食を
食べ終わると部屋を出て行った
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