空の少女と海の少年
「……ってか橋本。なんで蓮が出てくるんだよ。」
「闇になった時の春は蓮が好きだった。」
「多分そのことを海斗は気づいてるわ。あいつは勘がいいからね。」
紅茶とサンドイッチと
コーヒーのおかわりが運ばれてくると
由紀はサンドイッチを頬張った
「でもそれは楠木が闇に染まってたからで、今は関係ないんだろ。」
じゃあいいじゃねーか
陸はコーヒーを飲みながら
勝手に納得している
奈々と由紀は顔を見合わせると
陸のアホさに溜め息をついた
「春は闇に染まってた時の記憶が残ってるのよ。」
「嘘っ!?」
「本当。闇の神様が春が寝た後に言ってたよ。」
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