空の少女と海の少年
‥*その時の神さま*‥
「──ウタ離せっ!春が危ない!」
「どこがどう危ないの〜?サラの方が危ないよ〜。」
「春ーっ!そいつから離れろーっ!男はみんな魔物だあーっ!」
「はいはい、部屋に戻ろうね〜。」
楽園の中にある豪邸のリビングでは
神さま達が2台のテレビを
食い入るように見つめていた
《春も…海斗が好き……。》
「海斗様っ……遂に春様と…!」
ユラは目頭を押さえながら感動し
「海斗様と春様……美男美女カップルですわっ!きっとこの後は……きゃあっ」
セラは頬を染めながら妄想を膨らませ
「おいらも見たいー!離せソウー!」
「ガキが見るもんじゃねえ。サラと一緒に寝てろ。」
キラはソウに担がれて部屋を後にして
「……ハッピーエンド?」
ミウはこの小説を終わらせようとした
いや、まだ続くからね!?
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