空の少女と海の少年
「──ん〜っ今日もいい天気っ!絶好のランニング日和だあっ!」
「………。」
学園の庭で元気よく
ストレッチを始めた春の隣には
半分寝ている海斗が座っていた
「……海斗?」
「………ん?」
目が開いていない海斗を見て
春は大きな溜め息をついた
「眠いなら寝てればいいのに〜。朝ならちゃんと起こしてあげるよ?」
「嫌。春をひとりにすると危ないだろ。」
春は照れながらありがと。
と言い走って行った
その後ろ姿を見つめる
海斗は小さく笑った
「あ〜幸せ。」
_