空の少女と海の少年


奈々はお風呂からあがると
そのまま寝室に向かった

ガチャ


「……よう。」

「……なんで陸がいるのよ。」


奈々は自分のベッドに座ると
春のベッドに座っている陸と向かいあう

陸は溜め息をつくと
少し前の話をした──


「──は?」

「だから、今日は春と一緒に寝るから奈々の所行って。」


海斗が春の肩を抱きながら
言うと陸は唖然とした
春は顔が真っ赤になっている


「……じゃあ俺リビングで「春の声、俺以外に聞かせたくないんだけど。」……わかったよ!」



「──ってこと。」

「……あの馬鹿…。サラに殺されるわよ。」

「だから今日はここで寝るから。」


そう言うと陸はベッドに横になる
奈々に背中を向けて

奈々も陸に背中を向けて横になった


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