空の少女と海の少年
──昼食を食べ終えて
S組は合同実践の行われる
第一ホールに来ていた
最近は忙しかったので
久しぶりの実践授業だ
先に来ていたA組は20人程と
他のB・C・D組の
半分程度の人数のクラス
やはりAランクの実力を
もつ能力者は少ないようだ
教師が前に出ると全員注目した
「今日はAブロック・Bブロックに分かれてトーナメントを行う。組合わせはこちらで決めておいた。第一試合に出場する生徒はAは手前側・Bは出入口側で準備しなさい。」
生徒達はガヤガヤと移動を始めた
S組は張り出してある
トーナメント表を見に行った
「へえ〜。なんか凄いね〜…あ、春最初だ。」
「頑張って春っ!……ってみんなシードじゃない!」
奈々が振り向くと
奈央達5人は頷いた
さすがS組
春は第一試合の準備の為に
手前側のコートに走って行った
みんなトーナメント表を
確認し終えると
春の応援に行った
「まあ、春なら楽勝だろ。」
「¨空¨って事がバレないようにしなきゃいけないわ。海斗も氷以外の力は使っちゃダメよ。」
「はいはい。」
2つ以上の能力を持つ者は
存在しないし、有り得ない
それを可能とするのは
¨空¨と¨海¨だけ
もし2人が2つ以上の力を
使ったら一発でバレてしまう
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