空の少女と海の少年


……沈黙

試合を見ていた生徒や審判は
凍りついている男を呆然と見つめる


「……うぜえ。」


全員ハッとしてコートを見ると
不機嫌な海斗の姿が
奈々達は必死で笑いを堪えていた


「……しっ勝者、古賀海斗っ!」


審判の笛が鳴り
海斗はコートから降りると
陸の所に歩いて行く


「あいつ溶かしておいて。」

「ああ、わかったぜ。」


笑いながら男の所に行くと
火の玉で氷を溶かした
氷が溶けた男はへなへなと
腰を抜かして座り込んだ


「鬼だね。」

「てゆうか海斗のあれはヤキモチ?」

「また春は自分のものだと、見せつけていますね。」

「「海斗強いーっ!格好いいーっ!」」


海斗を見ながら
由紀達は話してましたとさ


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