空の少女と海の少年
「制限時間の5分以内に戦いを終わらせないと引き分け。残念だったね。いい試合だったのに。」
「由紀……。」
「橋本……。」
振り返ると由紀が立っていた
由紀は2人の腕を引っ張ると
コートから下ろした
訳が分からないうちに
コートから下ろされた2人は
仕方なく諦めた
相手は由紀
逆らえる奴がこの世に
存在したら見てみたい
「あのまま戦ってたら俺が勝ってたのになー。」
「陸、何言ってんだ?俺だろ。」
「は?俺だし。」
「俺だ。」
火花を散らす2人を
春と奈々が引き離すと
春がにっこりと笑った
「2人共凄かったよーっ!お疲れさまっ!」
「「……ありがと。」」
春の笑顔に癒された2人は
笑いあうとハイタッチした
「「この決着は体育祭でつけてやるよ!」」
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