空の少女と海の少年


大きな歓声の中
第一走者が様々な能力を
使いながら走っていく

普通のリレーなら半周したら
次の走者にバトンを渡す
しかし、能力者の体育祭は
一周半走ってバトンを渡すらしい

さすがは選抜リレー
走者は長い距離でも
疲れることなく走っていく

走者達を春と奈々は冷めた目で見ていた


「「……遅すぎ。」」


2人は顔を見合わせるとニヤリと笑った


『雷衣』
『重力操作』


春は体に雷を纏わせることで
光速より速く走ることができる

奈々は重力を極限まで
軽くすることでスピード強化した


「本気でやらなきゃね!」

「手抜いたら夕食抜きよ。」


バトンが第二走者に渡り一周を終え
第三走者の春達がコースに
入ると放送が流れてきた


「先頭を走るのは赤組1、青組1です!続いて青組2、赤組2!さあ、どうなるのでしょうか!」


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