空の少女と海の少年


奈々と海斗は青組1
春と陸は赤組1なので
走るのは同時になりそうだ


そう2人が思った頃に
後ろから第二走者が走ってきた


「早くしろーっ!」
「遅いわ!もっと気合い入れなさいよ!」

「「はっはい!」」


第二走者の男子はビクビクしながら
2人にバトンを渡した


シュッ


風をきるような音と共に2人の姿は消えた
同じ第三走者の女子2人は
目をパチクリしていると
またシュッと音がして風が起こった


「「なんなの……。」」


呆然と呟いた2人は
リレーの事をすっかり
忘れていたらしく
バトンが来ているのに気づかなかった


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